怖いもの見たさ

私のHPにアクセスしてくださった方に上方舞の実際の動きを見て頂きたいと思い、本当はあまりお見せしたくない、というか自分で見たくない過去の舞台映像を幾つかアップロードしました。舞台上で自分の理想の舞を思い描きながら舞い終えた後、あれだけ稽古したんだもの、(理想の舞姿を頭に浮かべて)絶対あのように舞えているはず… ○○さんもすごーく良かったって言ってくれたし… でももしひどかったら… 立ち直れない… とビクビクしながら DVDをスタートさせるとそこに映し出されるものは… 理想とは程遠い自分の姿。客席から観ると、舞台や舞手のオーラ、音楽、そして客席の反応を含めた全体的な雰囲気の中で観るのですが、カメラを通した映像は極めて冷淡で舞手からオーラを剥ぎ取り、残酷なまでに舞の技術の一長一短が映し出されます。見ないで棚の奥そこーに放り込んでおくという手もあるのですが、はやりそれでは進歩が無いということにようやく気付き(遅すぎるっ)、毎回ほとんど怖いもの見たさにDVDを確認するようになりました。不思議なのは、舞台直後に見るととてもショックを受けるのに、しばーらくして見てみると、あら、そんなに悪くないじゃないと思えるのです。とても不思議です・・・。