生演奏による「黒髪」

9月2日(土)、藤岡市 家和楽亭(かわらてい)で催される藤間蔦佑さんのお弟子さんの会『紫蔦会浴衣ざらい』に、地唄「黒髪」で賛助出演させて頂くことになりました。もちろん私以外は日本舞踊の皆様です。蔦佑さんより、お弟子さん方は「黒髪」のタイトルは知っていても実際の地唄舞(上方舞)を観たことのないので是非にとのお誘いでした。「黒髪」は、吉村流では昔は名取でないと稽古させてもらえないほど大切にされてきた艶物の名曲ですが、10分に満たない短い曲のため、なかなか大きな舞台では舞われることがありません。ですが今回は浴衣ざらいの会でお弟子さん方も短い曲を踊られるので、私も「黒髪」を舞う絶好の機会です。最近は地方(じかた。伴奏をする人)が入らずテープで舞うことが多かったのですが、今回は蔦佑さんのご厚意で地方(三絃:高橋操秀師、尺八:佐藤皇童師)で舞わせて頂きます。

先日、音合わせに行ってきました。やはり生の演奏で舞うのはワクワクします! 地方の先生方もベテランとはいえ人間、同じ先生でもその時々で演奏の速度も歌い方も違います。いくら音合わせをしても結局本番は何が起こるか分かりません。不安もありますがそのハラハラドキドキ感が楽しいのです! ご興味のある方、プログラムをお送りしますのでご連絡ください。音合わせをしてもう1つ驚いたことは、尺八が意外と地唄舞に合う!

地唄舞の地方は、三絃(三味線)、琴、胡弓、鳴り物(鼓など)が一般的ですが、たまに横笛が入ることもあるので尺八が合っても不思議ではない?ですね。

(写真は、音合わせをしているところです)